先月よりスタートしたスリランカNEWS。

実は国内企業様向けに8月頃からメール配信をスタートしていたのですが、想定以上に反響があったためHPにも掲載させていただくこととなりました。

私の現地パートナであり、スリランカ現地の人材送り出し機関 の「Lakyota International」 への確認内容や、現地ニュースをもとに最新の情報をお届けします。
スリランカ国内の経済・雇用・教育・文化動向を通じて、スリランカをより身近に感じていただけるようお伝えしていきます。

スリランカ現地トピックス

経済動向:高税負担による成長鈍化

スリランカ経済は上半期の回復基調から一転し、年後半はやや減速傾向を示しています。
民間消費の伸び悩みや政府の資本支出抑制を背景に、中央銀行は11月に政策金利を0.25%引き下げました。

高い税負担が依然として個人消費を圧迫しており、今後の持続的な回復には税制改革や投資促進策が鍵となります。

労働市場・海外就労動向

中央銀行の統計によると、2025年上半期の海外就労者出国数は前年同期比で約5%減少しました。
中東地域への就労は依然として安定していますが、国内賃金の上昇や景気回復により、一部の労働者が国内雇用へ回帰する傾向も見られます。

一方、日本への就労希望は高水準を維持しており、技能実習・特定技能プログラムへの関心が引き続き強まっています。

貿易・産業ニュース

2025年の最新統計によると、
輸出総額:約120億米ドル、輸入総額:約163億米ドル、貿易赤字:約43億米ドル

アパレル産業は依然として主要輸出産業ですが、近年はITサービス・観光分野への転換が進展しています。
政府は新たな貿易協定を模索しており、日本との経済連携拡大にも注目が集まります。

観光・文化ハイライト

11月のスリランカは乾季に入り、南部・西部のビーチリゾートがベストシーズンを迎えます。
ゴールやベントータでは穏やかな海とサンセットが人気を集め、文化三角地帯(シギリヤ・ダンブッラ・アヌラーダプラ)も遺跡観光に最適な季節となりました。


中部山岳地帯のエッラやヌワラエリヤでは、紅茶畑と霧が織りなす幻想的な景観が訪問客を魅了しています。

また、11月の仏教行事「イル・ポヤ(Ill Full Moon Poya)」は雨季の終わりを告げる重要な節目として全国各地で厳かに執り行われました

現地教育機関での教育活動

JFT合格者の誕生と出国準備

11月も新たに日本語試験(JFT)合格者が誕生しました。
4名の女子生徒がビザ取得を完了し、出発前研修に参加しています。

新入生の受け入れ

11月には新たに42名が入学し、日本語学習と基礎生活指導をスタートしました

次回の入学は 2026年1月5日 を予定しています。

日本からの来訪と交流授業

11月には、日本から新しい先生のとおるさんをはじめ、日本企業の代表者も教育施設を訪問されました。
生徒たちと共に日本語会話セッションや模擬面接、文化授業を実施し、日本人との交流を通して学生の学習意欲が一層高まりました。

日本文化理解プログラム

11月のテーマは「折り紙体験と日本語会話練習」。
日本語教員と共に文化的背景を学びながら、学生たちは自らテーマを設定し発表を行うなど、主体的な学びの実践が進められました。

日本で働くことを夢見る彼らにとって日本人教師との生の会話や交流は最も重要です。

また、将来彼らを受け入れる企業にとっても「日本人との接点を持った経験のある人材」

を受け入れることは、その後の企業教育や定着においても大きな意味を持ちます。

今回、現地で精力的に活動をしてくれているとおる先生に、この場を借りて改めて感謝の意を表します。

最新の気象・自然災害情報

11月下旬、インド洋で発生した複数の熱帯低気圧とサイクロンの影響により、スリランカ各地で豪雨・洪水・地滑りが発生しました。

さらにインドネシア付近を震源とする地震の影響でスリランカ西部は津波の被害も受けています。


一部地域では死者を伴う被害も報告されていますが、教育施設周辺では大きな被害は確認されておらず、通常通り授業を継続中です。

現在も沿岸部や低地帯では復旧作業が続いており、交通網の遅延や通行規制が一部で継続しています。
現地の気象・交通・インフラ状況は継続的にモニタリングを行い、現地の先生や生徒の生活を常にチェックしています。

最後に

スリランカの若者たちは、日本での就労を目指して日々努力を重ねています。
教育・送り出しの現場では、語学力だけでなく日本の文化理解・マナー教育にも力を入れています。

日本国内でのスリランカ人材の転職・再雇用、あるいは現地からの新規送り出しに関するご相談も承っております。
お気軽にお問い合わせください。

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